リベリオンとイェーツ。
2007年 08月 15日
大好きな映画があります。
クリスチャン・ベイル主演の『リベリオン』という近未来アクションもの。
ストーリー:舞台は21世紀初頭の第3次世界大戦後の世界。
生き延びた指導者たちは、戦争や犯罪の根源は人間の感情にあると悟り、再び戦争が起きることを防ぐ為、人類から感情というものを抹殺し警察国家を設立する。その絶対的な警察国家に背いた者は即死刑。主人公のプレストンは、この絶対的な警察国家の尖兵として反逆者を取り締まっている。が、ある事をきっかけに、彼の中にある人間本来の感情が呼び起こされ・・。
人間なのに感情を出すことが禁止されたのです。なのでもちろん、映画、美術、本など感情を左右するものも一切廃棄。
そんな中、主人公の同僚が反逆者から押収した、ある詩集を隠し持っていたため、反逆者として銃殺されます。殺される手前に読んでいたのは、W.B.イェーツの詩。
しかし貧しい私は夢を見るしかなかった
夢を君の足元にそっと踏んでほしい
私の大切な夢だから
この詩を見て、すっかりイェーツの虜になりました。
どうして今まで知らなかったのかな・・。
そしてこの映画には出ませんが、イェーツの詩をもうひとつご紹介。(ちょっと長いです)
「あなたが年をとって」
あなたが年をとって
髪は白くなり 居眠り好きになって 暖炉の前でうとうとする時がきたら
この詩集をとりおろして ゆっくりと読んでおくれ、そして
あなたの眼がかつて持っていた あの柔らかな眼差しを
あの深い翳りをふくんだ表情を思い出しておくれ。
多くの男たちがあなたの明るい愛嬌を愛した
そして真偽はともあれ熱情をもって あなたの美しさを褒めたたえた。
しかしひとりの男はあなたのなかの 尋ね求める魂そのものを愛した
そしてその変化する表情の奥にある 悲しみを愛した。
だから赤く燃える暖炉の前にかがんで つぶやいておくれ、それも少しだけ哀しげに―
あの「愛」は 遠くに逃げ去って、いま
むこうの山々の上を歩いていると、
そしてその顔を あまたの星くずのなかに隠していると
さて、映画ですが情緒的なシーンもありつつ、やはりメインは『ガン=カタ』と呼ばれるアクションシーンです。
*『ガン=カタ』とは、「ガン(銃)」と武術の「型(カタ)」を組み合わせたもので、二挺の拳銃を使用し、近接戦闘に持ち込む事で多数の敵を短時間で射止める戦闘技法です。
この戦闘シーンが何とも言えずかっこいい!
普段映画のDVDは買わない私ですが(笑)、これはすぐに買いに走りました。
未見の方はぜひぜひ。お勧めです。
クリスチャン・ベイル主演の『リベリオン』という近未来アクションもの。
ストーリー:舞台は21世紀初頭の第3次世界大戦後の世界。
生き延びた指導者たちは、戦争や犯罪の根源は人間の感情にあると悟り、再び戦争が起きることを防ぐ為、人類から感情というものを抹殺し警察国家を設立する。その絶対的な警察国家に背いた者は即死刑。主人公のプレストンは、この絶対的な警察国家の尖兵として反逆者を取り締まっている。が、ある事をきっかけに、彼の中にある人間本来の感情が呼び起こされ・・。
人間なのに感情を出すことが禁止されたのです。なのでもちろん、映画、美術、本など感情を左右するものも一切廃棄。
そんな中、主人公の同僚が反逆者から押収した、ある詩集を隠し持っていたため、反逆者として銃殺されます。殺される手前に読んでいたのは、W.B.イェーツの詩。
しかし貧しい私は夢を見るしかなかった
夢を君の足元にそっと踏んでほしい
私の大切な夢だから
この詩を見て、すっかりイェーツの虜になりました。
どうして今まで知らなかったのかな・・。
そしてこの映画には出ませんが、イェーツの詩をもうひとつご紹介。(ちょっと長いです)
「あなたが年をとって」
あなたが年をとって
髪は白くなり 居眠り好きになって 暖炉の前でうとうとする時がきたら
この詩集をとりおろして ゆっくりと読んでおくれ、そして
あなたの眼がかつて持っていた あの柔らかな眼差しを
あの深い翳りをふくんだ表情を思い出しておくれ。
多くの男たちがあなたの明るい愛嬌を愛した
そして真偽はともあれ熱情をもって あなたの美しさを褒めたたえた。
しかしひとりの男はあなたのなかの 尋ね求める魂そのものを愛した
そしてその変化する表情の奥にある 悲しみを愛した。
だから赤く燃える暖炉の前にかがんで つぶやいておくれ、それも少しだけ哀しげに―
あの「愛」は 遠くに逃げ去って、いま
むこうの山々の上を歩いていると、
そしてその顔を あまたの星くずのなかに隠していると
さて、映画ですが情緒的なシーンもありつつ、やはりメインは『ガン=カタ』と呼ばれるアクションシーンです。
*『ガン=カタ』とは、「ガン(銃)」と武術の「型(カタ)」を組み合わせたもので、二挺の拳銃を使用し、近接戦闘に持ち込む事で多数の敵を短時間で射止める戦闘技法です。
この戦闘シーンが何とも言えずかっこいい!
普段映画のDVDは買わない私ですが(笑)、これはすぐに買いに走りました。
未見の方はぜひぜひ。お勧めです。
by johanoa | 2007-08-15 21:53 | DVD鑑賞